@article{oai:tsurumi-u.repo.nii.ac.jp:00000163, author = {小茄子川, 歩 and KONASUKAWA, Ayumu and 宗臺, 秀明 and SHUDAI, Hideaki and 遠藤, 仁 and ENDO, Hitoshi and 木村, 聡 and KIMURA, Satoshi}, issue = {49}, journal = {鶴見大学紀要. 第4部, 人文・社会・自然科学編, The bulletin of Tsurumi University. Pt. 4, Studies in humanities, social and natural sciences}, month = {Mar}, note = {本稿は、愛知県陶磁資料館に寄託されている彩文土器に関する調査報告である。前稿(Kaonasukawa et al. 2011; Shudai et al. 2009, 2010)で述べたように、総数133点におよぶ彩文土器は、現在のパキスタン・イスラーム共和国の南西部、バーロチスータン丘陵部に展開した先史文化の所産であると考えられる。この土器群は、紀元前4千年紀後半から前2千年紀初頭までの長期にわたる時間幅と、それぞれに個性豊かな彩文と製作技法によってバローチスターン先・原史文化の多様性を示し、バローチスターン丘陵部で長期間にわたり展開した地域間交流と土器製作技法の復元に多大な考古学的情報を提供するものである。こうした理由から、筆者らは愛知県陶磁資料館に寄託されているこれらの土器群をいち早く共有・活用できるデータとするために、その資料化を進めてきた。 前回までにナール式土器(Shudai et al. 2009)、クッリ式土器(Shudai et al. 2010)、エミール式土器およびクエッタ土器様式(Kaonasukawa et al. 2011)を報告してきたが、今回報告するのは、ケチ・ベーグ式土器やトガウ式土器を含むその他の土器群である。いずれの土器型式も紀元前4千年紀後半頃に位置づけられるバローチスターン先・原史文化における最古級の彩文土器であると考えられている。前者は黒色スリップ上に白色で描く幾何学文様を特徴とし、後者は鳥やコブウシの文様を横一列に連続的に描く彩文手法を特徴とする。ただし、筆者らでは、型式を識別できない一群も含まれており、それらについては個別に土器の特徴を記述するに留めた。資料の増加を待ち、再検討することが妥当であろう。 以下では、愛知県陶磁資料館に寄託されているケチ・ベーグ式土器やトガウ式土器と帰属型式不明の土器群について、特に彩文要素とその構成パターン、および製作技法に着目して報告する。 なお、今回の報告で行なうとしていたエミール式土器とクエッタ土器様式の文化的意味合いを含めた、バローチスターン先・原史文化における土器編年についての検討は、次号にて詳細に考えてみることにしたい。 また、愛知県陶磁資料館に寄託される人物や動物を中心とする土偶に関しては、機会を改めて報告する予定である。}, pages = {141--158}, title = {トガウ式土器とケチ・ベーグ式土器、およびその他のパキスタン先史土器群 : 愛知県陶磁資料館寄託のパキスタン先史土器群(4)}, year = {2012}, yomi = {コナスカワ, アユム and シュウダイ, ヒデアキ and エンドウ, ヒトシ and キムラ, サトシ} }